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擁壁のよくある質問

 Q:擁壁の工作物申請について・・・高さ2mを超える擁壁は工作物申請(確認申請)が必要と聞きました。
  高さ2mとは 擁壁自体の高さなのか、それとも敷地の高低差のことをさしているのでしょうか?

 A:擁壁を必要とする敷地の高低差で判断します。
  擁壁の高低差2.0m以上と考えるのではなく、敷地の高低差2.0m以上と考えます。
  高さ2.0m以上の擁壁を築造するには建築基準法(地域によりそれより厳しい法律規制)による

  工作物の確認申請等が必要ですので、構造計算して役所の建築確認許可のある擁壁を作らなければ、
  その上に建てる新築の建築許可が出ないです。  ※地盤改良・杭 等々を配慮した場合を除きます
  また、宅地造成等規制法区域内では盛土で1m以上となる場合があります。


 Q:擁壁にヒビがあって、その影響で建物の基礎にも細かいひび割れがあります。
  地盤自体が弱い可能性があるのではないかと心配なのですが・・

 A:頑丈な建物 または強固そうな擁壁であっても、地盤が弱くては問題です。
  地盤調査を行う前に、参考となる 敷地周辺の地盤の大まかな状況は調べられるケースもありますので、

  お問合わせください。もちろん地盤調査のご相談も承っております。
 
 Q:既存の擁壁に補修・補強工事できますか

 A:構造や経年による劣化の状況等によって補修・補強が出来るか否かの判断となります。
  また 根本的な構造強度に於いての補強は困難だと思いますが、ご要望する内容によっては可能なケースが
  あります。
  例えば 大谷石であれば、表面の劣化防止策や その他水が浸透しないように保護する方法もあります。
  補修方法・補強方法は依頼する業者によって提案内容が違ってきます。
 
 Q:隣の擁壁が倒壊して我が家に被害が出た場合、擁壁の持ち主に損害を保証してもらえるのでしょうか?

 A:原因によりますが…老朽化などなら管理上の問題ですので、損害賠償を請求することはできるでしょう。
  大地震など自然災害により発生した責任は原則として持ち主に賠償を求めることはできないケースが多いです。
  もっとも、擁壁の設置・管理などについては所有者などに過失があれば請求することはできますが…

  過失の検証をする際に、崩れてしまった後から明らかにするのが非常に困難です。

 Q:型枠ブロックの違いを教えて下さい (一般ブロックと土留め用ブロック etc)

 A:建築用コンクリートブロックは、塀や壁のために造られていますので土留の用途には使えません。
  なお 表面は水を吸うので、土と接する部分は地下水位が高いと常に湿っているので劣化がかなり早いです。
  土留用の型枠ブロックは、おなじブロックに見えるかもしれませんが 強度や防水等全く性能が違います。
  材質も違いますし、ブロック内の空洞部分が縦・横に繋がるようになっており、施工方法も違います。
  コンクリートブロックは空洞部にモルタルを入れる程度ですが・・・
  土留めの型枠ブロックは、大きな空洞部に鉄筋を所定数量入れて
  内側の穴のある部分 全てにコンクリートを充填して 土留めとしての強度を得ています。


  せいぜい40センチ程度の段差で、土の負荷があまりないようでしたら、
  使っている例もありますが、境界塀などで造る時と同じで、一般ブロックでも
  基礎のベースは 鉄筋コンクリートでしっかり造るべきです。
 
土留めブロックと一般ブロックの違い
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